カメラグランプリ2020が発表されました。
■カメラグランプリ各賞
「大賞」:期間内に新発売されたスチルカメラの中から、最も優れたカメラ1機種
「レンズ賞」:日本国内で新発売された交換レンズの中から最も優れた1本
「あなたが選ぶベストカメラ賞」:一般ユーザーがWeb上の専用サイトから投票
「カメラ記者クラブ賞」:「大賞」「レンズ賞」を受賞した製品を除く写真製品・機材を対象に、大衆性、話題性、先進性に特に優れた製品
■主催:カメラ記者クラブ 運営:カメラグランプリ実行委員会
2019年4月1日~2020年3月31日の発売製品から各賞を選考
本記事は、カメラ記者クラブHP掲載内容を要約したものです
http://www.cjpc.jp/gra/2020/grandprix20J.html
カメラグランプリ2020大賞
α7R IV (ソニー)
α7R IV
α7シリーズの中でも高画素機Rの4代目モデルで、6100万画素の有効画素数。AF/AE追従でメカシャッター時約10コマ/秒の高速連写が可能。
像面位相差AFセンサーによる、オートフォーカスも高速で、瞳AFは正確で被写体の追従性もよく、高画素と動体撮影を高い次元で両立させている。
グリップやボタンの機能変更、露出補正ダイヤルのロック機構など操作性、バッテリーの大型化など使い勝手も大きく改善されている。
「フルサイズαの集大成的存在」、「現在のミラーレス機としては最も高い性能」「オールマイティーという言葉はこのカメラこそふさわしい」など多くの選考委員が評価した。
カメラグランプリ2020 レンズ賞
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS(ソニー)
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
高速かつ静かでレスポンスのよいAFを実現。インナーズームにより全長が一定のままで重量バランスに変化が少なく、小型ラーレス機用レンズとして非常に使い勝手が良い。ズームリングの操作性もよく、少ない回転角で操作できる。
光学式手ブレ補正を搭載し、小型・軽量で取り回しのいいレンズに仕上がっている。そうした使い勝手の良さに加え光学性能も高く、その性能やスペックに対して安価であることにも評価された。テレコンバーターにも対応し、最大1200mmのレンズとして使える。
現時点でのミラーレス用超望遠ズームの決定版ともいえ、モータースポーツはもちろんのこと、飛行機、野鳥の撮影などに重宝するレンズだ。
カメラグランプリ2020 あなたが選ぶベストカメラ賞
α7R IV (ソニー)
α7R IV
高画素機でありながら、それにとどまらずAF性能などバランスの良さが好評。
ミラーレス機としてトップクラスの性能であり、フルサイズミラーレス機の位置付けを変えたモデルという評価をされた。
カメラグランプリ2020 カメラ記者クラブ賞
EOS-1D X Mark III (キヤノン)/NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct(ニコン)/FUJIFILM GFX100(富士フイルム)
EOS-1D X Mark III
究極のフラッグシップ一眼レフ。一眼レフとしてAEセンサーを使った被写体認識やAF/AE連動で約16コマ/秒の高速連写を実現しただけではなく、デュアルピクセルCMOS AFによるライブビュー撮影でも、高速で確実に追従するAFで約20コマ/秒を実現。
一眼レフのメリットと存在価値を強く主張している。新開発で16点に分離させるGD(Gaussian Distribution)ローパスフィルターを採用し、モアレを抑えながらも、レンズの解像感を生かす設計になっている。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
Zマウントはこのレンズを作れる寸法に設計されたと明かされた大口径標準レンズで、ニコンZマウントシステムを象徴するレンズ。
標準域のレンズでありながら、大きなマウントおよび開放F値0.95により、望遠レンズ並みの大きなボケを実現。その浅い被写界深度は、これまでとは異なる表現を可能にする。
大口径でありながら、周辺まで優れた画質を誇る。
FUJIFILM GFX100
43.8×32.9mmの大型センサーを採用するGFXシステムの中でも、1億200万画素という超高画素を生かしつつも、機動的に撮影できる仕様を両立した意欲的なカメラ。高画素だけではなく、顔や瞳認識等の高速AFシステム、5軸5段のボディー内手ブレ補正機構を搭載。
35mm判のプロ機と変わらないサイズや操作感を実現し、1億200万画素の性能を手持ち撮影でも十分に生かせるようにしている。
大きなセンサーサイズの余裕と、画像処理の技術により14ストップという広いダイナミックレンジを実現している。
スタジオ撮影だけではなく、防塵・防滴、耐低温性能を確保することで、屋外での撮影にも対応。