■撮影仕様
撮影:フォトグラファー 1名
拘束時間:8時間
納品点数:208点
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ビルやマンションを見ると、
よくこんな巨大なものが立てられるなと思うことがあります。
もちろんどんな大手の会社でも、1社で出来るわけではありません。
建設会社が音頭を取り、様々な下請け会社がかかわっています。
中には職人と呼ばれるような方も沢山参加しています。
人によっては、「これは俺が建てたんだぜ」と、
一部しかかかわっていなくても、誇りに思う方も少なくないでしょう。
今回は建築には欠かせない、塗装会社のパンフレット用の撮影のお話です。
スケジュールを組まないと見積もり出来ない
見積もり段階では、5カ所くらいマンションや施設を撮影した後に、
社員の撮影を行うという内容でした。
希望の建物のリストを見ると、一つ一つがだいぶ離れているようです。
こうなると移動ルートを全部調べて、時間換算していかないと見積もりが出来ませんので、
一つの拠点を30分+移動が40分等、ざっと全行程の時間を割り出していきます。
5ヵ所の撮影を終えて、
クライアントのオフィスに到着するまでが約6時間半の見込みでしたので、
社員3名を1時間半で撮影となります。
丁度1日8時間という換算でした。
これに燃料代や、1回1回の駐車場費を想定すれば、
お見積りが完成します。
さほど複雑なところも無く、わかりやすいものになりました。

事例用の建築撮影
8割くらいは事例用の建築物件撮影です。
ビルやマンション、商業施設を撮影していきます。
ビルの場合、理想としては別のビルなどの中層で、
遠目から撮影できると良いのですが、ビル群だとそうもいきません。
後ろは引けないし、ビルは高いし、
どうしても下からあおった形になってしまいます。

しかし、建物全体が写っていなくても、
入り口付近にフォーカスしたりしても良い撮影ですので、
バリエーションをいくつか撮れれば問題ないようです。
そうです。
この会社は建物を作っているわけではなく、
内装施工前の塗装を行う会社のため、何なのかがわかれば良いのです。
なかなかの職人会社です。
こういう方たちがいないと大きなビルも成立しないという、
玄人好みの業種なのです。
職人のハニカミ笑顔
無事に一通りの物件撮影を終え、オフィスへ入ります。
オフィスでの撮影は、先輩社員というよりも、職人のポートレートです。
背景を設置したりということは出来ないので、
色付きの壁の前で撮影します。
オレンジ色の壁のため、色かぶりはしますが、
そのまま角版で使用するというので、さほど気にならない範囲です。
職人は笑わないという勝手な思い込みをしていました。
しかも現場で作業後の撮影です。
不安に思いながらも、はにかんだ笑顔を見せてくれます。
業務中は笑いませんが、業務外は優しい兄貴です。
仕事道具を持っていただきながら、
笑顔のポートレートを撮影していきます。
こうして3名を取り終え、全カットが終了しました。
派手な事業の中にも、こうした縁の下の力持ちは必要です。
今後も良いお仕事をされることを期待しています。
