■撮影仕様
撮影:フォトグラファー 1名
拘束時間:5パノラマ、オーサリング
納品点数:データ一式
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カメラ技術も年々進化しています。
プロ用の一眼は、古い型のカメラでも、
落ち着いて撮影できる環境の場合、それほど困ることはありません。
それでも技術の進歩は目覚ましく、
オートフォーカスの速さや精度は、年々段違いに進化しています。
一時期は高画素競争が激しく、
近年は動画機能の強化や、AIの搭載など、
さまざまな機能が盛り込まれ、カメラ自体も高額化しています。
写真のプロとしては、余計な機能はいらず、
写真専用のカメラを、もう少しリーズナブルに出しても良いと思うのです。
そんな中、コンシューマー向けでは360°カメラも出ています。
あくまでも手軽に撮影できるものですので、
プロが使用するものではないですが、興味深いカメラではあります。
当社では、360VRコンテンツの中でも、
最も高画質な制作が可能な方式を採用しています。
今回は展示会ブースの、360°VR制作のお話です。
コンシューマー向けのカメラは?
360°を撮影できるカメラは、一部のメーカーからですが、
毎年のように登場しています。
コンシューマー向けのカメラの場合、
360°で5700ピクセル程度ですので、解像度に難があります。
更にはセンサーサイズも小さく、画質自体もそれなりです。
実際に見てみると、結構なざらつき感を感じてしまいます。
このように360°の専用カメラは、あくまでもコンシューマー向けの物であり、
プロが対価を得て撮影するには、足りない部分が多いです。
逆に言うと、誰でも撮影出来ますので、
それに高額を支払うひともいないでしょう。

一眼で360度を撮影!?
既にかなり前から確立された技術ですが、
一眼カメラで撮影する360°パノラマが、最も高画質で美しいです。
現在でも企業系や広告系のコンテンツでは、よく採用されています。
カメラは一般的なプロ用一眼ですが、
特殊な三脚と雲台を使用して、360°を撮影しています。

露出違いでの撮影の合成や、三脚まで消去する全方位パノラマは、
最後は手作業で細かいステッチまで行いますので、やはり一味違います。
非常に手間はかかりますが、
データごと納品でき、自社コンテンツのように稼働させられます。
こだわる場合は、デザインと合わせると、
オリジナリティあふれる、非常に素敵なコンテンツを制作が可能ですので、
費用に見合ったコンテンツ制作だと思います。
展示会の撮影は時間が無い
今回の撮影は、某展示会のブースを再現するという目的です。
来れなかった方向けに、Webサイト上で、バーチャル展示会として公開するものです。
ただ、360°パノラマは、全方向が無人である必要があります。
そのため、展示会の開催時間中の撮影が困難なのです。
では、いつ撮影すれば良いのでしょう。
開催時間前というのも一つありますし、開催時間後というのもあります。
開催時間前は、周りのブースにも準備している人がいますので、
開催時間終了後すぐに撮影に入るのが、最も良い手段かと思います。
ところが、展示会というのは、
時間外で作業をすると、費用が発生するというのです。
撮影用で時間延長の申請はしていただいていますが、
30分で撮りきってほしいという要望になりました。
ブースの片付けや、見える範囲の調整をしながらになるので、
もう少し時間が欲しいところではありますが、やればできるものなのですね。
何とか5ヵ所撮りきることが出来ました。
こうして無事に撮影が終了し、オーサリング後に納品し、公開されました。
やはりPCで拡大しても耐えられる画質は良いです。
現時点では最高品質の360°コンテンツですので、
お客様も満足いただけたとことと思います。
