■撮影仕様
撮影:フォトグラファー5名
日数:7日
拘束時間:7時間×3日、4時間×1日、3時間×3日
納品点数:2248点
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いつの時代も女性人員の採用というのは大変なものかと思います。
男性からすると憧れの職業でも、女性から見たらそうでもなく、
男くさい職場に見えなくもありません。
特に現場仕事が絡んでくると、応募する方も限られてくるかもしれません。
それでも少なからず、その職種にあこがれている人はいます。
今回は、地方都市を中心とした全国撮影で、
某官公庁の採用サイト用の撮影のお話です。
込み入った撮影にはディレクターを
最初に話をいただいたときは、地方都市で、被写体1名につき約2時間程度で、
カットがたくさん詰め込まれたものでした。
実際に撮影リストを確認していくと、かなり無理があると思い、
時間を伸ばしていただくようにお願いをしています。
また、この案件はカメラマンとクライアントのみで撮影を行うということでした。
短時間とはいえカット数が多いと、カメラマンはすべてのカットを把握しながら進行していくのが難しいです。
込み入った箇所には、ディレクターにも入っていただくようにお願いをしています。
こうして、体制作りも完了し、
全国10箇所の撮影を行うことになりました。
私服に着替えて素敵なポートレート
採用系で必ずと言って良いほどあるのが、先輩のポートレートです。
通常は業務に使用する服で撮影するのが一般的かと思います。
例えば、制服や作業着などです。
今回の場合は、女性のみの採用パンフレットですので、
私服のポートレートという企画が採用されています。
これは人によっては
「まぢかよ~」
と思うかもしれません。
女性だからと言って、全ての方がオシャレに興味があるわけではないでしょうし、
なぜ私服で?
と思う方もいるかもしれません。
この企画は、あまり業務的なイメージで、堅く、男くささが出るよりも、
私服を交えて、ハードルを低く見せようとする意図があるようです。
さらには、白のボードでメッセージを見せるという手法も取り入れられています。
これは手法としてはよくあるのですが、人間の目線としては、
パンフレットの本文よりも、遥かに情報としては残りますので、良い手法かと思います。
バイクに乗る姿がカッコイイ
ある職種ではオートバイに乗るシーンがあります。
女性で、車やバイクという道具は、少しイメージが難しいかもしれませんが、
これが女性専用の採用パンフを制作する所以ではないでしょうか?
やはり、運転というのは男性のイメージが強く、
その職種にあこがれていない女性からしたら、全く興味のないものかもしれません。
ところが実際に撮影してみると、大型のバイクにまたがる姿の女性はカッコイイです。
真面目な目線や、さっそうと走る姿は、男性とは異なる良い雰囲気があります。
それにしても、あの重装備で重いバイクを操るのは大変そうです。
おそらく配属されてからも、厳しい訓練があるのかと思います。
そうやって厳しい訓練をこなしたからこそ、
あこがれの職業を、自信をもってこなしていけるに違いありません。
全7日間の撮影で、納品点数は2000カットを超えましたが、実に充実した撮影案件でした。