■撮影仕様
フォトグラファー:1名
アシスタント:1名
拘束時間:4時間
納品:90点
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この少子化時代でも、おじいちゃん、おばあちゃんが、スポンサーとなり、
子供向け用品にお金を使ってくれるような文化が出来上がっています。
ベビー用品も景気の良し悪し関係なく、売れるものだと思っていました。
しかし皆が出歩かない時期が続くと、そういう企業にも大きな影響が出てくる場合があるようです。
今回はベビー用品トップ3に入る、大手メーカーの社長撮影のお話で、
取材カットと、複数カ所でのポートレート撮影です。
業績に応じて表情の指示を
比較的定期的に行っている撮影ですが、今回は普段と指示が異なります。
超優良企業で、右肩上がりで成長していた企業だったため、常に笑顔での撮影が基準でした。
しかしコロナ禍で、業績が思わしくなく、
「今回は笑顔より、引き締まった表情にて撮影。」
という指示がありました。
これは、今期業績が非常に悪いため、「覚悟を決めて前に進む」という、意味合いで撮りたいという事でした。
お昼過ぎから準備をはじめ、インタビューカットと、ポートレートの準備を行う予定でしたが、急遽取材はしないことになりました。
事情は分かりませんが、社長のコメントを写真付きで載せない、ということになったのでしょうか。
余裕のある時間設定の意味
比較的いつも余裕を持ったスケジュールを、組んでいただけているので、焦りなどは無い現場です。
スケジュール表を見ても、準備時間とは別に、
やたら長く撮影時間が設定されていたりするのは、急な対応のためでしょうか?
別部署の担当との板挟みで、急遽異なるカットが入ったり、ご担当者のほうが焦ってしまう場合がありますので、そういうことをあらかじめ想定していたのでしょうか?
ヘアメイクを入れる入れないなどの、事前情報もありましたので、撮影にこぎつける前のやり取りも想像できます。
今回は取材カットが無くなるという、逆のパターンでしたので、ご担当者も一安心だったことでしょう。
見栄えの良いショールームで撮影
当日は台風だったため、搬入から手間取っていましたが、結果的にカットも減ったので安心です。
実際の撮影は、ショールームで行うことになっています。
執務エリアや、社長室など、昔からあるような場所で撮影することもありますが、
そういう場所ですと、古臭く見えてしまいます。
広い場所を持っているかどうかにもよりますが、
近年のトレンドとしては、重厚感よりも、明るいスタイリッシュなイメージが優先されています。
ショールーム入り口のロゴ前では、笑顔も撮りますが、本命はキリッと引き締まった表情です。
バリエーションとして、腕組みなども撮っていますが、おそらく本番で採用されることはないでしょう。
もう一つは、ショールーム内の、製品を展示してある棚の前です。
製品の色遣いが淡い色で、背景にあってもうるささを感じないため、
非常に柔らかい背景でのカットを撮影できました。
今回から若めの男性が担当になっており、撮影現場は不慣れの様でしたが、
キビキビした感じで動いていただけて、お気遣いやフォローが、非常にありがたかったです。