■撮影仕様
撮影:フォトグラファー1名×3日
アシスタント1名×2日
背景紙セット2日|追加照明機材2日
拘束時間:7時間、9時間、3時間
納品:872点
▼動画ブログはこちらからご覧ください
今やだれでも持っているクレジットカード。
特に近年はキャッシュレス決済が当たり前になり、
それにはほぼ全てといって良いくらい、
最終的にクレジットカードに紐づいています。
今回はプライム市場上場の、
老舗カード会社の、会長・社長のポートレートと取材、
役員の取材、鼎談を、全3日間で行ったときのお話です。
会長が超ご機嫌 前回と違うぞ
1日目は、会長と社長のメインポートレートと取材です。
昨年はあまりご機嫌がよくなかったこともあり、撮影前にいろいろと試行錯誤して考えます。
会長が入室されると、なんと超ご機嫌です。
前回の不機嫌は何だったのでしょうか?
直前の役員会議の影響だったのでしょうか?
今回のご機嫌の良さは、どうやら昨年の統合レポートが海外で賞を受賞したということで、何度も何度も喜んでいました。
この機嫌の良さはチャンスです。
昨年はなかなか困ったものでしたが、
今回はいろいろと言えそうです。
80過ぎの高齢な方ですので、姿勢がどうしても良くなりません。
これをどうにか直したいのですが、
「会長、背中をなるべくまっすぐに。」
「会長、上から引っ張られているように。」
・・・・・・
何も変わりません。
姿勢は諦めますが、笑顔が昨年以上に自然で柔らかく、
やはり良いことがあると人の表情は変わるものだと感じます。
なんでも広めに撮るのは良いことか?
2日目は、役員のポートレートと取材カットです。
ご担当者に、どういうレイアウトで使用するかわからず、
又は、デザイン上トリミングしやすいよう、デザイナーの自由度を高めるために、
広めに撮っておいてほしいと言われることがあります。
これは一理ありますが、決してベストとは言えないです。
どうしても見た目が不格好になるのもありますが、
広めに撮るということは、広角になるということでもあります。
広角レンズの特性上、端の方は歪んできますので、広めに撮影したからと言って、
使いやすいものになるかどうかは別問題として残ります。
やはり会長の良い人柄か
3日目は鼎談です。
昨年の同じ企画で同じ場所なため、
テーブルをどかし扇状に椅子を並べる形にしました。
部屋を変えたほうが効果的だとは思うのですが、
決まっている以上、その場所でのベストを考えるしかありません。
撮影がある場合はマスク着用出来ないため、鼎談は密にならないよう、
さらに、対面しないようなレイアウトです。
スタートすると、マスクをしたままです。
困りました。
話が展開されてしまっているので、中断できません。
途中20分くらいしたら休憩時間になったため、そこで改めて撮影のためにマスクを外していただきました。
座談会や、対談、鼎談の場合は、全体のカットも押さえますが、
紙面上はお話している個別の写真を使用することがほとんどで、
密を避け、離れた形でも問題ないというのは面白いです。
最後の方で会長が、「飲食で経済を回しましょう」
みたいなことをおっしゃっていました。
最初は気難しい方なのかと思っていましたが、
人間味あふれ人柄が良い方なので、ここまで成長した会社なのかと、改めて感じました。