■撮影仕様
撮影:フォトグラファー2名
拘束時間:3日間(4時間、5時間、3時間)+ロケハン
納品点数:710点
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コンシューマー向け販売ではないけど、
必ず一般の方が使用している素材があったりします。
そのメーカーを指定して量販店で購入することも無いけれども、
とても有名な企業があったりします。
BtoB向けの販売が主なため、そういう間接的な形になるのでしょうが、
そのメーカーの製品が使われていたら安心できるというイメージになるには、
並大抵では行きつかないでしょう。
今回はそんな業界最大手素材企業の、
社長を含めた役員撮影のお話です。
ロケハンをしよう
撮影は主に、重役3名と、対談やインタビューになります。
その中でも社長を含めたTOP3は、メインカットにあたるポートレートがあるため、
事前にロケハンを行うことになりました。
非常に大きなラウンジで、植栽も豊富にあります。
ちょっと多いくらいです。
この中で3名分の場所と、インタビューカットの場所を決めていきます。
広いからと言って、必ずしも背景が簡単に決まるわけではありません。
植栽の量や、天井からぶら下がる照明、窓から見えるビル群等、
ちょうど良い抜け感というのは、そうそう見つかるものではありません。
一人ひとり決めるというよりも、
部屋内で可能性のあるアングルをいくつかテストしていき、
その中からどこを誰に当てはめるかを決めていきます。
インタビューカットは3名とも同じ場所に落ち着き、
窓際にテーブルを設置して行うことになりました。

準備時間を長めに
重要度の高い役員撮影の場合、事前の準備時間を長くとることが多いです。
今回の場合は、2日目が重役の撮影で、
3名のテストと、インタビュー場所のテストを事前に行います。
ロケハンとは時期が異なりますので、面倒に感じるかもしれませんが、
当日のテストが必要になります。
ざっと1か所30分ずつ見ておけば、大抵のものは準備可能ですが、
今回は物の移動なども考慮して、2時間半見ています。

この時間を考慮できるかどうかは、撮影がうまくいくどうかに直結しますので、
非常に大切な時間になります。
これが単純な取材なら、訪問していきなり準備して、
すぐに取材が始まるとなってしまいますが、
重要な撮影ではそうはいきません。
3名の間が1時間空いていれば、
全工程をテストする必要はありませんが、
1名30分ほどで連続してスケジュールされている場合は、
このように事前のテストをすべての場所で行います。
スケジュールが合わなくなった
予定では全3日間の工程なのですが、
もともと予定していた人の都合がつかず、
3日目の対談のみ、別のフォトグラファーで行うことになりました。
最初に全工程が決まっていれば良いのですが、
そうではないケースも多々あります。
例えば重要な撮影の日程が最初にあり、
その他の取材日などが決まってない場合、
同じフォトグラファーでできなくなる場合があります。
これは仕方のないところではありますが、
お客様のためにも、同じ人で完結したいというのが、
正直なところです。
今回の場合は、ページも異なりますし、
重役のメインカットのページと連動するわけではないので、
別のフォトグラファーで行うことになりました。
こうして全3日間の撮影が無事終了し、
満足していただいたようで、
良い制作物が出来上がることを期待しています。
