■撮影仕様
撮影:フォトグラファー1名
拘束時間:4時間
納品:970点
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企業にとって、採用活動というものは、非常に重要な比率を占めていると思います。
一般的には人を一人採用するに、100万円かかるといわれることもあります。
今回は、店舗・施設マッチング会社の、採用サイト用の社員撮影を行いました。
ポートレートは奥行き感が欲しい
撮影内容としては、全12名の、
・インタビューカット
・ポートレート 正面
・ポートレート 背面
の、各3カットになります。
後ろ姿??
なぜ後ろ姿が必要かと言うと、採用サイトで、マウスオーバーすると、正面の写真が出るという仕組みのためです。
一般的な採用案内系のポートレートは、若めの先輩社員が中心で、
抜けの良いオフィスで撮影すると、非常に良い写真になる傾向があります。
実際に執務エリアを拝見しますと、壁で仕切られており、非常にごちゃついていて、
良い抜け感を得ることが難しい場所でした。
そのため、ビルの許可を取り、ビル周りでの撮影を行うことになりました。
大きなオフィスビルで、エントランス外側が、運よく公園風になっているため、
向く角度と、背景を極端にぼかす事により、雰囲気のあるカットを撮影することが出来ます。
既に2回目の撮影のため、撮影場所についてはスムーズでしたが、
初回は、本当に急遽外の撮影だったため、
なかなか慌しいものでした・・・。
1名あたり20分では短すぎた?
1回目は「インタビューカット」のみ、というお話だったため、
1名あたり15分の設定で行いました。
ところがいざ撮影に訪問すると、ポートレートカットがありました。
外での撮影で、ストロボが必要ない状態だったので、
時間が伸びつつも何とかまとまりましたが、やはり厳しい時間でした。
そのため、2回目の撮影は20分取り、撮影を行いました。
ただ撮るだけなら、10分でもシャッターは切れますが、人物撮影は表情があります。
笑っていただける人、口角を自らあげる人は問題ないですが、いわゆる「笑わない男」みたいな方もいらっしゃいます。
そうすると時間がかかってきます。
カメラマンも、頼んで良かったと思われたい、という想いは当然ありますので、また「同じカメラマンでお願いします」と、言われたいわけです。
インタビューカットも、一見簡単そうですが、正面・左・右を抑えるとなると、本来はライトの向きも変える必要がありますが、そういう事もほぼ出来ず、表情を引き出すほうが優先されます。
そうすると、インタビューカットで10分、ポートレートで10分、途中の移動もありますので、どう考えてもギリギリです。
なぜ1名20分区切りで行ったかというと、12名の社員を撮影するのに、撮影について知見の無い方に対しては、6時間は長すぎるだろうと思い、
20分刻みで約4時間が妥当ではないか、という考えから設定をいたしました。
カメラマンからは、「ちょっと短かったかも」という意見もありましたが、やや仕方ないかと思います。
仕上がりは上々、また同じカメラマンで
撮影自体は天候にも恵まれ、トラブルもなく、撮影を終えました。
実際に公開されたページを見ますと、後ろ姿が並んでいます。
マウスを動かすと、表を向きました!
皆様良い表情をしています。
一般社員の場合は、顔が崩れるくらい笑っているほうが、会社の雰囲気が伝わるかもしれません。
「次回もまたお願いします」
そういう言葉が撮影側にとっては、最高の誉め言葉かもしれません。