■撮影仕様
撮影：カメラマン 1名
拘束時間：6時間
納品点数：701点
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歴史のある会社は素晴らしいです。
一般的に10年くらいで9割が廃業すると言われています。
20年、30年と続いていけるということは、時代の流れを察知して、取り残されない嗅覚や、
先陣を切ってビジネス展開する能力も必要です。
そんな中、100周年を迎える会社があります。
すごいですね。
長年続けるだけでも大変なことなのに、100年も事業が続くということは、
業界でも負けないものを持っているのでしょう。
今回は100周年を向かえた企業の、記念誌用の撮影のお話です。
階段装飾を生かし役員の撮影
100周年といっても、新規の撮影は現状のものしか撮れません。
まずは社長を含む3名のポートレートを撮影することになっています。
まず最初に1時間近くロケハンを行い、場所決めをしていきます。
場所を決めるのは役員撮影の場所のみですので、
おおよそ想定される場所をピックアップしていただいていれば、
絵が良い場所を選んでいけます。
工場を併設している会社なので、新しい社屋から選んでいくのですが、
良い意味で、ここはあまり選ばないだろうという場所を選びました。
奥の方に1階と2階がつながる階段があり、そこの装飾が良かったため、
背景をぼかし気味にして、ポートレートを撮影します。
歴史の深い社屋とは思えない、素敵な写真になりました。
各部署の集合写真
役員の撮影以外は各部署の集合写真です。
役員のポートレートは、きちんとライティングをしないといけませんが、
複数の部署を回りながら撮影する場合は、上手く光を回して撮影していきます。
人数が多い部署もありますし、少ない部署もあります。
この手の写真で一番時間がかかるのは、人の並びです。
身長や男女によって、複数パターンを撮影しておく形になります。
結局は最後の並びが一番良いのですが、意外と難しいものです。
さらに背景も部署にちなんだ場所になりますので、
決して最も適した綺麗なところで撮影できるわけでありません。
それでもクライアントが納得いく形で上手く撮影が出来たのではないかと思います。
集合写真は2階から
最後に集合写真を撮影することになりました。
もともと予定に無かったのですが、撮影場所と、時間があれば問題ありません。
工場のイメージはあまりつけたくないということで、
2階から全員の顔がしっかり見えるアングルを選定しました。
少し角度がきついので、見上げていただく形になってしまいますが、
十分な集合写真が撮れそうです。
集合写真というのは意外と難しく、10回シャッターを切っても、
誰かが目を瞑ってしまうことも多いです。
かけ声を作ると、比較的確率が上がるので、３、２、１、とシャッターを切ります。
30回はシャッターを切ったのではないでしょうか？
半分は使えない写真になりそうで、10点くらいからは選べそうです。
少し遠方での撮影でしたが、こうして100周年記念誌用の撮影を終えました。
ちなみにこちらの会社様は、昼食のお弁当もご用意いただいていて、
本当にありがたい気遣いをいただき、撮影する側も気分良く撮影を行うことが出来ました。
