■撮影仕様
撮影:フォトグラファー1名
アシスタント1名
追加機材:追加照明機材|背景紙セット
拘束時間:4~5時間/1日
日数:3日間
納品:889点
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さまざまな業界がある中で、非常に激しい浮き沈みもあります。
パルプ・紙の業界は、決して成長著しいとは言い難く、10%ほどの減産傾向にあるようです。
しかし通販事業などで扱う板紙、いわゆる段ボール系の紙は好調なようで、業界の底支えになっているということです。
今回は業界5本の指に入る製紙会社の、統合報告用の重役撮影で、全3日間に及ぶお話です。
1日目:事業部長と副社長
今回の撮影では、事前のページ構成がしっかりしていて、
人によって必要なカットが明確ですので、非常にやりやすいです。
お一人目は事業部長。
バストアップのポートレートと、立ったままお話している風のカットで、
登壇して話しているようなイメージです。
登壇している風とはいえ、そういう場所で話すわけではないので、
このカットでは、事前に背景セットをセッティングしておきます。
ポートレートは一般的な正面、左右のカット、そのままの流れで、身振り、手ぶりで、
お話している風に撮影をしていきます。
そして2番目は副社長です。
副社長は同時に取材が入るため、最初に座ったままで、目線をいただく、
着座ポートレートを撮影します。
最初はかったーい表情でした。
「いいですね~。」
「男前ですね~。」
フォトグラファーの話術で、だんだんと柔らかい表情になっていきます。
実際のインタビューは、1時間以上ありますので、
インタビューが始まってから、準備を行う流れで撮影をしていきます。
2日目:社外取締役と事業部長2名
社外取締役は、座りの着座ポートレートです。
着座と言っても、ポートレート撮影と同じですので、事前にその準備をして臨みます。
その後取材カットがありますので、
同様にその流れで取材カットを撮影していきます。
2人目3人目は、立ったままの話している風のものです。
1日目と同じように、背景紙のセットを組んでおき、撮影をしていきます。
誰もいない方向に向かって、一人でお話しています・・・。
やはり大企業の事業部長クラスです。
表情が決まっています。
まれに全然表情が出ない方もいらっしゃり、
「もう終わりでいいだろ」
という方もいらっしゃいますが、
ご自身の露出の意味をよく理解していらっしゃるので、大変助かります。
3日目:会長と社長
いよいよメインイベントです。
会長様と社長様の撮影になります。
お一人目は会長です。
会長は取材がメインですので、着座ポートレートのみです。
やはりご年配ですので、少し表情が硬めです。
あれこれと声をかけても変わりません。
取り巻きの表情も硬くなっているのがわかります。
なんとか口角の上がった表情が数点撮影でき、どうやら使えそうで、OKになりました。
表情緩めていただけて良かったです。
お二人目は社長です。
社長は、取材のカットと、ポートレートを2種類撮影します。
取材カットは実際のインタビューがありますので、その範囲の中で撮影をいたします。
ポートレート2種類は背景になる場所が不明でしたので、
会長の撮影後に、ロケハンをして場所決めを行い、
取材終了後に撮影できるように準備をしておきます。
これで、社長を待たせずに撮影を行うことが可能です。
さすが社長です。
力強いお顔とで、表情がガッチリ決まっています。
こうして、無事に3日間の撮影を終えることが出きました。
ラフデザインがしっかりしていると、撮影内容も把握しやすく、スムーズに進行出来ますので、
デザインは非常に重要な要素かと思います。