■撮影仕様
体制:フォトグラファー1名|背景紙セット
拘束時間:4時間
納品:92点
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毎年同じ撮影を行っていると、今年はどういう企画なのだろうと思うことが、よくあります。
社長のカットだけにとどまらず、デザインがその会社の製品をモチーフにしていると、
とても良いアイデアだなと思ったります。
デザイナーも、お堅いコーポレートレポートのようなものだと、
デザインをどのようにして良いものか、頭を悩ませているに違いありません。
今回はそんな製紙会社の、コーポレートレポート用の社長撮影のお話です。
事前に背景色の指定が
毎年の話ですが、社長の背景色が異なります。
決して合成で済ましたりせず、紙の背景を用意して撮影を行います。
事前にデザイナーから指定があるのですが、CMYで指定が来ます。
当然ながら、全く同じ色味のものは入手できないので、近しい色の背景を用意します。
数年前の話ですが、製紙会社ですから、紙の色をSDGsに見立てたページデザインが過去にありました。
これはとても良い企画でした。
あぁ、なるほどなとその時は感心しました。
投資家向けに取り組まなけらばいけないことですが、
そこに遊び心があるというのが、素晴らしい発想です。
しかし最近は、社長ポートレートの背景色を変更するにとどめています。
実はそのSDGsページのデザインが同じなため、社長カットだけの変更になっているそうです。
毎回撮れるといいんですけどね。
![撮影イメージ2](https://proscrew.co.jp/pscw-wp/wp-content/uploads/2020/01/pixta_27892756_XL-1024x683.jpg)
効率の良いスケジュール
撮影内容は、社長のポートレートと、中ページ用の背景にあたる物撮りの2種類です。
最初に背景のセッティングを行い、テスト撮影などを行いつつ、準備万端にしておきます。
社長が入られてから、10分程度で撮影は終了してしまいますので、
その後社長の出番は終わり、別の方のインタビューに入ります。
![役員004](https://proscrew.co.jp/pscw-wp/wp-content/uploads/2019/10/ir004.jpg)
通常ですと、ほぼ必ずと言って良いほど、社長のインタビューカットも撮影するのですが、
この会社の場合は、社長のインタビューは無く、製品開発関連の方のインタビューになっています。
その方のインタビューカットも無いのは、もったいない気もします。
カメラマンがすぐそこにいるのに。
サービス紹介やカタログなどとは異なり、写真の点数自体は少ないのはわかりますが、
人は文字からきちんと読み込める人の方が、圧倒的に少ないですので、
一目で情報が入ってくる写真の扱いを、もっと大きくしたほうが良いのにと、常日頃思います。
子供が小説より漫画を見るのは、情報を取り入れやすい部分があるからでしょうし。
見ないところにオシャレ
毎年必ず、紙面の背景のためだけに物撮りを行っているのですが、
これはかなり珍しいケースかなと思います。
デザイナーが、記事の趣旨に見合った背景にしたいということで、
毎回背景用の撮影をしています。
デザイン上は、色をかぶせてしまうので、さらにもったいない感がありますが、
こういう物撮りというのは、かなり珍しいケースかと思います。
これが、自社の商品と全く関係ないものかと思っていたら、
何気に紙製品でしたので、見えないところにオシャレをする感覚の、面白い趣旨でした。
しかし、これは気づかないですね~。
少数でも気づいてくれたらうれしいという、デザイナーの仕掛けなのか。
真実はわかりませんが、カット数が少ない中でも気の利いたことが出来るというのは、
とても素晴らしいと思います。
![紙箱](https://proscrew.co.jp/pscw-wp/wp-content/uploads/2023/02/presents-ge89d09658_1920-1024x614.jpg)