■撮影仕様
撮影:フォトグラファー 1名、アシスタント1名
拘束時間:5時間
納品:11点
▼動画ブログはこちらからご覧ください
撮影の業界も、見通しが良くなってきました。
コロナで昨年無かった撮影が復活したりと、良い話題も聞こえてきます。
商品撮影 はコロナにかかわらず無くなったりはしませんが、
企業によっては売れる売れないがはっきりしているカテゴリーもあるため、
様々な企画変更があったと思います。
今回はフレグランスの撮影で、会議室を利用した物撮りのお話です。
スタジオでは無く、会議室で物撮り
物撮りを行う場合、フォトグラファーの立場からすると、
スタジオの広い空間で、セッティングしやすい環境の方が良いに決まっています。
真夏の出張撮影で、大荷物を搬入するだけで大汗をかくことも多く、
撮影前に疲弊してしまいます。
もし、スタジオを使用できるなら、
様々な機材を使えて撮影も効率的ですし、より良い撮影が行えることでしょう。
しかし、スタジオやスタジオ機材の費用も、
決して安いものではありません。
1時間1万円以上かかるスタジオがほとんどで、
機材レンタルもするなら、5万円ほど予算を組むことになってきます。
これは使用用途によっては捻出出来ません。
広告案件なら問題ないはずなのですが、Webで展開する画像だと、
会議室で撮ってくださいとなってしまいます。
出張撮影で持ち込める機材は限られますが、
それでも要望に応じられるように準備していくことは可能です。
むしろお客様にとってはその方が楽ですから、
出張撮影での物撮りという需要は、一定数存在するのかと思います。
![外観イメージ](https://proscrew.co.jp/pscw-wp/wp-content/uploads/2021/02/architecture-931283_1920-1024x683.jpg)
時間計算が難しい
物撮りの場合、どの程度を求めているかによって、かなり時間の変動があります。
二つ返事で、「1カット10分くらいでできますよ」なんて言ってしまったら、
えらいことになる場合もあります。
イメージをセッティングしていくために、1時間くらいかかる場合もありますし、
PR素材用ならば、シンプルな無地背景のため、
商品サイズが同じくらいであれば、同じセッティングのまま連続で撮れるものもあります。
時間を事前に計算し、把握するためにも、
撮影イメージはとても大切です。
![フレグランス03](https://proscrew.co.jp/pscw-wp/wp-content/uploads/2022/11/glass-g98399d3d4_1920-1024x768.jpg)
今回の場合、事前に撮影内容の資料があり、
適格なイメージ資料があるため比較的わかりやすい内容で、
・背景を作りこむイメージ4種類
・PR素材用のカット6種類
という内容でした。
こういう内容をいただけていれば、
・イメージカットの準備40分
・イメージカット45分×4カット
・PR素材用への切り替え20分
・PR素材15分×6カット
という大まかな計算は出来るため、全体5時間で撮影できる想定が出来ます。
まぁ、もう少し余裕を持ちたいところではありますが、
会議室で行う物撮りとしては、これくらいの計算が妥当かと思います。
納得のクオリティのイメージカット
会議室でイメージを作るという行為自体は、
さほど複雑ではないのですが、演出する道具は必要です。
この撮影の場合は、それらの道具をお客様が持っているため、
それらを利用してイメージを作っていきます。
やはり求められるのはセンスでしょうか。
物撮りを良く行っているフォトグラファーの経験とセンスが思いっきり出てきます。
セッティングはもちろんですが、光の使い方も良く、
お客様の確認もほぼ一発OKになります。
あとは時間が限られているため、詰める作業をどの程度までにするかという、
フォトグラファー自身の加減だけです。
イメージの物撮りは、いくらでも詰める作業が出来ますので、
1カットで半日や1日かけることだってできます。
さすがにそこまではしませんが、非常にクオリティも高い撮影が出来、
お客様も非常に満足していただけたようです。
![フレグランス01](https://proscrew.co.jp/pscw-wp/wp-content/uploads/2022/11/bottle-g48c0dc399_1920-1024x683.jpg)