■撮影仕様
撮影:フォトグラファー1名、拘束時間:3時間|納品:136点
暖かい時期だったと思います。
某製薬会社の投資家向け広報ツール用の撮影で、
社長撮影シリーズのお話です。
大きく分けると2カットで、
屋外でのポートレートと、インタビュー風のカットです。
縦横や、左右両方等、寄り引き、場所をずらしたりと、
バリエーションの撮影も必要なため、
全部で6カットほどになる撮影です。
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自然な笑顔が柔らかい
今回の社長は、かなりご年配ではありますが、肌も奇麗で、非常に上品なお顔立ちをしています。
背筋も伸びて、スーツもピッタリと綺麗に着こなし、身だしなみも完璧です。
笑顔も素敵で、社長という立場をわかってらっしゃる方なので、非常に撮影のしやすい方です。
作り笑顔でなく本当に笑って頂けて、結果としては、自然な笑顔が撮れました。
やはり自然な笑顔は、本当に柔らかく見えますし、人柄もにじみ出て、良い写真になります。
意外なスポーツの話で盛り上がる
撮影前に少し時間があり、有効に使いたいと思い、話しかけようと思いました。
普通はネクタイを調整しながら、話したりするのが良いかと思いますが、ネクタイが完璧で、直すところがありません。
それでもネクタイを調整するふりをして話しかけました。
カメラマン
「姿勢いいですね。スーツもピシっとして綺麗です。」
社長
「そう?若い頃、ラグビーやっててね。」
カメラマン
「商品のイメージにぴったりです。南アフリカ戦とか良かったですね。」
社長
「そうそう、あの試合は良かったよね〜。興奮しちゃってさ〜。朝まで見ちゃってねぇ。」
あの年で、朝までラグビーを見られるなんて、相当なラグビー好きです。
ラグビーのおかげで、終始ご機嫌です。
今日の本命 孫の話はキラーコンテンツ
ご本人はホールディングスの社長ですが、
長男がグループ会社の社長に就任していて、お孫さんがいるのが分かっていました。
撮影中にどこかで孫の話を出して、にやけさせる戦略を立ててました。
頃合いを見て、お孫さんの話をしたら
社長
「憎たらしくてさ〜。」
よし。のってきました。
笑ってくださいます。
すかさずシャッターを切り、笑顔の撮影が出来ました。
場所を移動して、もう1シーンの撮影を行います。
またネクタイ調整のふりして、話しかけます。
カメラマン
「お孫さんおいくつですか?」
社長
「小4かな?」
カメラマン
「え?憎たらしいはずないじゃないですか〜。可愛い盛りですよ。私の子ども同学年ですが。
(すみません。嘘ついちゃいました。)」
社長
「あなた、何歳?」
カメラマン
「47歳です。」
社長
「私の子どもは45歳だから、あなたの方が遅かったね。」
カメラマン
「えぇ、ギリギリ結婚できました。」
社長
「はっはっは。」
やはり盛り上がります。
その後も、お孫さんの話を出せば笑ってもらえました。
カメラマンの世間話の相手をしていただけ、大変助かりました。
お人柄の良い社長だからこそかと思います。
お孫さんいらっしゃる方は、お孫さんの話で笑顔になってもらうのが一番かと思います。
ご年配には「困ったら孫」と覚えておきましょう。
笑顔の写真が撮れます。
しかし、お孫さんがいらっしゃらなかったら、現場が凍り付きますので、注意が必要です。