■撮影仕様
撮影:フォトグラファー29名
撮影箇所:51か所
期間:8か月
拘束時間:3~5時間
納品点数:3168点
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ショウルームはなんて豪華なんでしょうって、思うことありませんか?
全国展開しているメーカーのショウルームは、シチュエーションを作った空間も有り、イメージしやすくなっています。
ハウスメーカーや、工務店が、お客様を連れてくることもあるでしょうし、
個人が実物を見に来ることもあるようです。
予約制にもなっていて、快適に物を確認することが出来ます。
今回は全国に展開する水回りのメーカーの、ショウルーム全国撮影のお話です。
どれくらいの頻度で撮るのか
ショウルームは、1~2年に1回は、大きく変更する傾向があるようです。
レイアウト変更が主体の時もあるでしょうし、商品が大幅に入れ替わることもあるでしょう。
コロナ禍の時は、人の導線を変えたりと、様々な工夫があったはずです。
もちろん、レイアウト変更だけで、全国の店舗を再度撮影していては、
コストが見あわないと思います。
そのため、商品が大幅に変わるときに、全国一斉の撮影の依頼をいただきます。
以前は4年くらい空きましたが、今回は2年ほどで次の撮影となりました。
これは非常にありがたいです。
メーカーのショウルームが、全国に50カ所以上ありますので、
長期間のプロジェクトになります。
![キッチンイメージ2](https://proscrew.co.jp/pscw-wp/wp-content/uploads/2024/03/tap-791172_1920-1024x683.jpg)
マニュアル作成に余念がない
全国撮影に必須なのが、撮影マニュアルです。
これがなかなか厄介なのです。
全国のフォトグラファーが共通して認識できる必要があるため、
「俺はこうやる」
「私はこうやる」
ということが、なるべく無いようにしていく必要があります
人によってカメラメーカーも、持ち機材も異なります。
特別な用意が無いようにして、なるべく平均的にしていかなければいけません。
![マニュアルイメージ](https://proscrew.co.jp/pscw-wp/wp-content/uploads/2024/03/open-163975_1920-1024x678.jpg)
幸いなことに、空間や建築系の撮影の場合、ライティングする必要が無いので、
技術的な指示はあまり必要ありません。
どんなカテゴリーを、どれくらい撮影するのかが主体になります。
ただ、このマニュアル、どうしても情報量が多くなってしまいます。
実際の撮影を行いながら、
「これも必要だった」
「これはNGだ」と、
様々なことが起こります。
そうすると、どんどん情報が多くなり、余計にわかりにくくなります。
なるべくわかりやすくしていくのも、マニュアル作成のポイントです。
なんと期間は8か月⁉
全てのショウルームが、いつでも準備OKであれば、
1か月で一気に撮影することも可能です。
しかし、店舗ごとに製品の納入時期が異なり、
可能になる時期を見て、スケジュールを組んでいきます。
2か月以上前に撮影候補日が出てきますので、比較的無理なくスケジュールを組むことが可能です。
最初はテンポ良く組んでいけるのですが、どうしても遅くなる店舗が出てきます。
理由はわかりませんが、実に最初書の店舗を撮影してから、最後の店舗は8か月後でした。
清算は毎月できるため、問題になることはありませんが、
「いつまで続くのだろう」
という心の言葉が出てきます。
最後の納品まで問題なく終わり、
実に良いプロジェクトだったと思います。
![バスイメージ](https://proscrew.co.jp/pscw-wp/wp-content/uploads/2024/01/pixta_44521849_XL-1024x683.jpg)