■撮影仕様
フォトグラファー1名
拘束時間:4時間
納品:265点
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役員関連の撮影を行う場合というのは、
一般的には、アニュアルレポートや統合報告書など、
IR関連の制作時に行うことがほとんどです。
大抵の場合は本社に出向き、
役員会議で各役員が集まるときにスケジュールを取り、
会議室などで撮影することがほとんどです。
しかし、社外の方だけ、しかもお一人だけ撮影する場合に、
その方の勤務先に出向くこともあります。
今回は、某大手建築資材メーカーの役員撮影の時のお話です。
社外取締役の撮影で大学へ!?
対象は、女性の社外取締役で、なんと大学の教授をされている方です。
今季から新任で社外取締役に就任されたそうです。
一昔前なら絶対になかったことで、全員男性役員という会社が圧倒的に多かったのですが、
最近は女性の活躍が目覚ましく、役員に就任される方もずいぶんと増えてきました。
本年の冊子では、他に新規撮影の対象者がいなかったため、
本社に集まる際の撮影ではなく、勤務先へ向かうことになりました。
通常の年だと、全員新規撮影することのほうが多いのですが、
コロナのリスクを最小限に抑える目的もあり、新規で必要な方のみの撮影です。
撮影会社からするともどかしいところですが、仕方ありません。
幸いなことに、カートで詰めていける装備で可能な撮影内容ですので、
駐車場は近場に止めて、待ち合わせの正門に向かいます。
名門大学の正門です。
警備の目が光ってますので、少しドキドキします。
女性の新役員には、女性のカメラマンが合うかも
当たり前ですが、教授という職種の方ですから、人前で話す技術は長けています。
しかし、女性には女性をの法則?で、女性カメラマンを起用することになりました。
撮影地も気を使ったほうが良さそうな大学ですので、
入り時間も早めで、どういう場所で撮影できるかを先に確認してから撮影に臨む形です。
このようにメインが取材でも、1.5時間くらい早めの入りで余裕を見ていただけると、
外のカットが撮れそうかや、取材カットはこの背景が良いとか、
いろいろ見ることが出来るので、カメラマンも助かります。
そんなことを考えつつも、ポートレートは切り抜き用なので、
無地の壁を利用したりすれば良く、
メインである取材カットの、背景に気を付ければ良さそうです。
女性フォトグラファーの笑顔の引き出し
女性のカメラマンは、男性と違って口調が柔らかいので、
自然と被写体にも良い影響を与えます。
時折「笑ってください」とか、ストレートな言い方しかできないカメラマンもいるようですが、
そうなると被写体もどうして良いかわからなくなることがあります。
男性相手なら「いやー、男前ですね~」とか、
女性相手なら「あらー。素敵ですね」とか、
うまく話の流れから笑顔を引き出すのも良いです。
被写体が比較的有名な方なら、ネットに趣味の情報が掲載してあることもあるので、
下調べしてから撮影に臨み、
良いタイミングで、「最近のゴルフの調子はどうですか?」
「昨日、阪神勝ちましたね」というのも、面白いかもしれません。
被写体が無反応で、どうにもこうにもならないこともありますが、
普通の人なら、取り巻きがいる中で話しかければお答えいただけます。
しかし、カメラマンがひっきりなしにしゃべりすぎたり、
下手にやりすぎると逆効果な場合もありますので、ほどほどに。