■撮影仕様
フォトグラファー1名
アシスタント1名
プロデューサー1名
スタジオ使用|モデル1名
拘束時間:4時間
納品:2点
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化粧品関連の案件は気を使います。
低予算で行う場合も高予算で行う場合も、それぞれで懸念点があるものです。
低予算で安請け合いすると、想像していた程度と異なったり、修正が多すぎて合わなかったりすることもあります。
高予算で行う場合は、スタッフの体制から使用するスタジオまで、クライアントをもてなすような体制づくりも必要になります。
もちろんと言っては何ですが、今回は撮影回りと、スタジオ、モデルの起用があり、
通常の出張撮影とは異なる予算の案件のお話です。
手タレのキャスティング
手タレと言っても、化粧品会社のCMに出ているような人だと、
予算に合わなくなってくることもあり、手タレも出来る方を起用しています。
オーディションを行うこともせずに、コンポジットから選定いただく流れです。
あまり多くの候補ではなく数名からの選定になるため、比較的即決いただけます。
案件の大きさにもよりますが、手の綺麗さは実物をみないとわかりにくい点や、ホクロも小さなものは気づきにくいです。
これらの点はコンポジ選考の懸念点かもしれません。
また、スタジオも借りての撮影になるのですが、メインカットが手元のヨリのため小型スタジオで十分です。
立ち合いの人数によっては、少し大き目な場所を使用しないといけないこともありますが、
比較的少人数での撮影のため、小型物撮りスタジオ程度で間に合います。
手元のアップは繊細な一眼カメラが良いですね
実際の撮影内容は手元のヨリのため、
動画スタッフというよりも、一眼を操れるカメラマンのほうが適しています。
最終的には、あまり大きな使い方ではないので、
それほど質感までは出ないのが残念ですが、一眼ならではの繊細な撮影が可能です。
「手元のヨリは、一眼の質感が良いですね」
と言っていただけます。
物撮りに近い形でセットを組んで、ビデオモニターを二つ繋ぎました。
当然ですが、クライアントもモニターを見ながら確認できます。
これ、あんまり低予算だと用意できないので、そこそこの機材を用意できて良かったです。
頑張る手タレが下地を塗りまくる
手タレも初めて見る下地を丁寧に練習しています。
「シュッ」
「ササササ」
「サラサラ」
声は入りませんが、こんなイメージです。
撮影もぼかしすぎてもわかりにくく、適度なボケ感で行っていきます。
「もう1回お願いします。」
「もう1回。」
「頭入っちゃいました。」
「あ、もう1回やりましょうか。」
「手荒れとか大丈夫ですか?」
「全然大丈夫です。」
肌が弱いモデルでなくて良かったです。
なれないものを付けるとすぐに荒れてしまう方もいらっしゃいます。
そうなったら大変です。
撮影が出来なくなる可能性もありますので。
「シュッ」と塗って、
「サラサラ」となじませて、
「OKでーす。」
さすがプロですね。
頑張っていただける方で良かったです。
現場の雰囲気を考えると、頑張っている感って意外と重要なのです。
演技のやり直しこそ、そこそこありましたが、
十分な体制で撮影が出来、満足いただけたかと思います。