■撮影仕様
体制:フォトグラファー1名|アシスタント1名
追加照明機材
拘束時間:5時間
納品:556点
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「夢のマイホーム」なんて言葉が数十年前にありましたが、2023年の現在はどうなったでしょう?
「夢のまた夢のマイホーム」、「そんなもの考えたこともない」ではないでしょうか?
過去30年ほど給料が変わらず、生活レベルは悪くないけど、
一般のサラリーマンの給料ではお金持ちにはなれない状況です。
もし23区内で土地付き戸建てを購入しようものなら、6,000~8,000万円は必要で、
都心部なら狭くても億越えです。
通常の給料ではまず無理ですよね?
それでも購入する方はいますし、ハウスメーカーはバンバンテレビCMを出しています。
お金が流れるところには、あるということなのでしょう?
今回は、戸建てやマンション関連に無くてはならない存在の、
内装建材の国内トップシェアのメーカーの、役員撮影 のお話です。
駐車場が使えない?
都内の某有名不動産系のオフィスビルでの撮影です。
事前のやり取りをしているさなか、駐車場が使えないということが判明しました。
どうやら月極の駐車場しかないビルのようで、これは台車で移動するしか無さそうでした。
多重セッティングがある場合の撮影は、どうしても機材が多くなります。
ビルの地下駐車場から搬入が出来ないと非常に面倒なことになります。
外からの搬入になると、搬入口に回り搬入用のエレベーターで移動していくことになります。
これは困ります。
数日して、クライアント側が交渉してくれたようで、なんと駐車場が使えることになりました。
これは助かります。
最初の運搬だけで手間取って、撮影に支障が出るのは避けたかったので、これはうれしい限りです。
多重セッティング
今回の撮影は全3名で、役員会議室でバストアップの撮影、
別の部屋で立ち姿用の撮影となっています。
さらにインタビューカットです。
社長の立ち姿があり、事前にライティングをしておく必要があるため、
多重でセッティングを行う必要があります。
もしこれが1セット分しか無く、どこで撮るのかも決まっていないまま始まったら、社長を30分以上待たせてしまうでしょう。
役員系の撮影の場合は、皆様スケジュールが埋まってしまっているため、
多重セッティングして、待たせないようにするのが一般的かと思います。
そのぶん1.5時間や2時間ほど早く入り、
場所決めとライティングを事前に行っておくことと、機材量が多くなるため、多少費用に影響してきます。
それでも、上場企業の社長の露出を考えると、
安いものかと思いますし、実際それほど高くないはずです。
準備9割で完璧な流れ
今回はすべての段取りが完璧で、
1.5時間ほどの準備の後、役員3名のバストアップを白バックで撮影していきます。
1名20分ほど取っていただき、最後に社長の撮影です。
社長のバストアップ後に、セッティング済みの別の部屋に移動してポートレートの撮影です。
これも非常にスムーズです。
最後のインタビューカットで、ライトだけ少し動かして撮影を行います。
このように完璧に上手くいくことばかりではありません。
フォトグラファーは魔法使いではありません。
準備してないことは出来ないかもしれませんし、経験が無いことはもっと出来ないかもしれません。
もし無計画であれもこれもと言われたら、たとえ良いフォトグラファーでも、ろくな写真にならないかもしれません。
お客様の温度感が、そのまま撮影の品質につながることを、ご理解いただいていれば、
より良いものを撮影することが出来ると思います。