■撮影仕様
撮影:カメラマン 1名
拘束時間:1時間
納品点数:編集済み動画1点
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ビジュアルの消費の時代になり、随分経ちましたが、写真も動画本当に消費が早くなりました。
サイクルも非常に早く、若者の動画の流行も月単位で変わるほどです。
その中でも、ショート動画の閲覧が多くなり、非常に盛んになっています。
今回は某メーカーの、SNS用の動画で、実際にユーザーの自宅で撮影した動画のお話です。
スライダーで平行移動
撮影場所はユーザーの自宅です。
あまり時間は取れないのですが、写真の後に動画の時間を割いていただいています。
固定視点で、パンやチルトも良いのですが、映像に工夫が感じられず、差を見いだせないので、
スライダーを使用することにしています。
スライダーの効果は、
・視点を滑らかに動かせることや、
・手前に物を通過させ立体感を持たせること
があげられると思います。
これがあると無いとでは大きく異なります。
難しいのはスピードや移動幅で、全体15秒の動画ですので、
全体構成をイメージしながら撮っていく必要があります。
早すぎても遅すぎても使いにくくなります。
ただ奥行きがある広い部屋で使用しても効果は薄いですが、
手前に柱があったり、手前側に大きな棚があるだけで、
奥行き感が深まり効果が出てきます。
ジンバルで滑らかな手持ち
さらにジンバルも使用して、手持ち映像を滑らかに撮影します。
ジンバルの効果は絶大で、大きく動いてもブレない滑らかな映像を撮影することが出来ます。
さほど高額を費やさなくても入手しやすくなりましたので、
非常に映像制作の幅が広がるものかと思います。
入手しやすくなったとはいえ、ある程度のテクニックは必要になります。
みんな必死に練習しているのです。
今回の使い方は人目線で歩いているようにするというよりも、
通常の人の目線ではない角度からの撮影になります。
やや下から上方向に移動したりと、アングルの工夫が必要になります。
とはいえ、実際のお宅での撮影は時間の限りがありますので、
この場所ではこう撮影しようと、瞬時に判断が必要になります。
クライアントからの商品のポイントを踏まえ、撮影をしていきます。
フレーム補完で編集も滑らかに
一通り撮影を終え、編集をすることになりますが、
15秒という制約の中で編集するのは、簡単そうに見えて、非常に難しいです。
しかも「ここはもう少しゆっくりしたい」などという要望まで出てきます。
これは結構厳しいのです。
そのような予測もしつつ、60フレームで撮影をしていますが、限界はあります。
やはりそのままスピードを遅くすると、どうしてもぎこちなさが残ったりします。
ところが、最近の編集ソフトは目覚ましい変化を遂げています。
フレームをAI補完することが可能になりました。
さすがに極端なものは無理がありますが、多少の補完であれば、非常に滑らかに仕上がります。
ハッキリ言ってビックリするほど綺麗です。
ここまでできるのかと驚くばかりです。
最後にBGMを入れて完成になるのですが、
本当はBGMを決めて編集できると、タイミグも合わせられるので、良い工程です。
今回は内容の確認が先になっているので仕方ないところです。
それでも仕上がりは他の方が制作したものと比べても、
格段に良いものに仕上がったと思いますので、クライアントの満足度も高かったと思います。